議員任期の延長と参院の緊急集会の権能拡充
衆院解散後の選挙困難事態による選挙期日の延長、
参院の緊急集会の権能拡充には憲法改正が必要
公明党の北側一雄です。
二点、確認といいますか、御質問したいと思います。
一つは、今日も御発言いただいた、立憲の奥野委員に対してでございます。もう一つは、逢坂幹事にも、今後の運営ということでお尋ねを申し上げたいと思います。
今日の奥野委員の御発言は、恐らく前回の私の質問に対する御回答も含めていらっしゃったのかなと思うんですが、要するに、緊急時における国会機能を維持しなければならないという観点で議員任期延長の問題が議論されてきたのですが、立憲民主党の皆様の考えとしては、一つは選挙困難事態、衆議院の解散から七十日を超えて選挙を実施することが困難であるという、この選挙困難事態というのはあり得るという認識に立たれたというふうに私は理解しました。
もう一点は、その場合には選挙期日を延期するんですよ、そして、参議院の緊急集会の権能を大幅に拡充していきましょう、こういう方向性が示されたと思うんですが、この選挙期日を延期するにしても、また緊急集会の権能を拡充するにしても、これは現行憲法とは違うわけでございますので、当然、憲法の改正が必要となってくる事項である、こういう認識をされたというふうに私は理解したのですが、それで間違いがないのかどうか、是非お答えいただきたい。
それと、逢坂幹事にお尋ねをしたいのは、先週も、そして今日も、多くの会派の人たちが、少なくとも五会派の人たちが言っていることは、この議員任期延長の問題についてはもう論点が出尽くしている、だから、これからは、より具体的に、改正条項案のたたき台というものを提示して、それを基に建設的な議論をしましょうと。賛否は別です。賛否は別として、たたき台としての改正条項案を基にして議論をする方が、より建設的な、例えば、ここが問題じゃないか、ここはこういう懸念があるんじゃないか、こういう指摘もできるわけですので、たたき台を基にして具体的に議論をこの審査会で行っていくという提案を五会派はみんなしているわけです。それについてどう考えるかということについて、是非お答えをいただきたいと思います。
(立憲民主党・逢坂幹事より)奥野委員の発言は、党内で全部合意しているということではなく、さほど認識が違わないだろうが、基本的に奥野氏の意見であり、党憲法調査会長である私の責任で、党としての見解を出すときは出させて頂きたい。議員任期の延長について、論点は必ずしも出尽くしているとは思わない、などの発言あり。
(立憲・奥野委員より)ワーキングチーム座長としてまとめたものであり、一定の場合に選挙困難事態というのはあり得るという認識には立っている。(参院の緊急集会の)権限強化については、法律でできるものと憲法でできるものについて慎重に精査していくことでまとまっている、などの発言あり。
北側委員 要するに、いろいろな条件が整わなければいけないというのはいいんですけれども、少なくとも選挙期日を、解散の日から七十日、選挙困難事態がある、その場合には選挙期日を延期しますよ、そして参議院の緊急集会の権能は拡充しますよ、この二点についてやろうと思ったら、これは憲法改正が必要ですよね。その認識を問うているんです。
(奥野委員より)論理的にしっかり考えていきたい、との発言あり。