賃上げの流れ拡大を
2015年2月10日 12:47 PM|カテゴリー:北がわニュース
中小、非正規へ環境を整備 山口代表が政府に要望
政府と自民、公明の与党両党は9日昼、首相官邸で連絡会議を開いた。
席上、公明党の山口那津男代表は、本格化している春闘に関して、中小企業や非正規雇用の労働者にも「賃上げの動きが広がるよう、政府は環境整備に努力すべきだ」と主張。経済界に中小企業支援として、取引価格の適正化や、2015年度予算案に盛り込まれた非正規社員の賃上げに対する助成金の活用を促すよう求めた。
さらに山口代表は、過去最高益を更新する企業が続出していることに言及。自公連立政権の経済政策が収益増に寄与している面も踏まえ、経済界にも「高い収益を分かち合う姿勢を期待したい。特に賃上げの結果に結び付くことが重要で、中小企業や非正規雇用で働く人にも効果が及ぶような努力が求められる」と述べた。
これに関して、安倍晋三首相は、「安倍内閣がめざすのは、経済の好循環の実現であり、地方経済の底上げだ。そのために賃上げの実現や、地方の『まち・ひと・しごと』づくり、中小・小規模事業者の支援などに全力を尽くす」と力説した。
今週、国会に提出され審議入りする15年度予算案については、安倍首相が早期成立に向けて与党の協力を要請。山口代表は「政府・与党が結束して年度内成立をめざし、野党にも協力を求めていきたい」と応じた。
成長戦略に関連して安倍首相は、農業や医療、エネルギー、雇用分野などの改革を進める決意を表明。山口代表は、「それぞれ国民生活や国のあり方に関する重要なテーマであり、丁寧な議論と国民の理解を求める運びが大切だ」と指摘した。
過激組織「イスラム国」による邦人人質事件を踏まえ、山口代表は、テロ対策に関して国内外で日本人の安全確保に万全を期すとともに、「国際社会と連携し、G20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)などの機会を活用しながら、資金対策なども強化してほしい」と訴えた。
公明党の井上義久幹事長は、3月に仙台市で開かれる「国連防災世界会議」について、首相が出席を表明したことを踏まえ、「復興の姿や防災の重要性を世界に示す絶好のチャンスだ」と語った。
詳細は、以下のURLからご覧ください。(公明新聞ニュースより転載)