信頼強化へ 交流促進
2017年8月9日 1:52 PM|カテゴリー:北がわニュース
山口代表 宋濤・中連部長と会談
日中首脳の相互訪問早く
公明党の山口那津男代表は8日午前、東京都新宿区の公明会館で、日中与党交流協議会で来日している中国共産党中央対外連絡部(中連部)の宋濤部長らと会談し、両国関係の発展のため、公明党と中国共産党との交流をさらに強めていくことを確認した。
山口代表は一行の来日を心から歓迎。今年が日中国交正常化から45年、来年が日中平和友好条約の締結から40年の節目に当たることに言及し、先人の果たした役割に感謝するとともに、「大切な機会を生かして日中の交流が一層進み、関係が改善・強化されることを共々に担いたい」と強調した。
また、公明党の遠山清彦衆院議員を団長とする超党派議員連盟が、近く訪中することにも触れ、「次の時代を担う若い政治家の交流を、これからも大切にしたい」との考えを示した。
これに対して宋中連部長は、両国関係の安定的な発展を推進するには、双方の与党同士が理解を深め、信頼関係を強固にすることが重要だと指摘。その上で、「45年前、中日友好に尽力され、国交正常化の扉を開かれた先人たちの貢献を永遠に忘れない。その信念を継承し、絶えず促進していきたい」と語った。
現在の日中関係について山口代表は、安倍晋三首相と習近平国家主席が国際会議の場で会談する機会が増えるなど、良好な方向に進んでいるとの認識を示し、「両国首脳が互いに訪問し合う機会を早くつくりたい」と力説。日中韓サミット(首脳会談)についても、早期開催へ環境整備に努めると述べたのに対し、宋中連部長は「日中韓サミットを中国は大変重視している。具体的な成果が上がるよう良好な環境づくりが必要だ」と応じ、今秋の中国共産党大会後にも開かれることに期待感を示した。
北朝鮮による核実験や、相次ぐ弾道ミサイル発射について山口代表は、「現実の脅威として国民の心配が高まっている」として、外交的解決をめざす上でも圧力強化へ中国が役割を果たすよう要請。宋中連部長は「対話を通じて外交的に解決すべきだ」と述べた。
(公明新聞ニュースより転載)