格差是正を最優先で

2015年12月8日 5:46 PM|カテゴリー:北がわニュース

新たな定数配分 「アダムズ方式」は検討に値
衆院選制度調査会で北側副代表

公明党の北側一雄副代表(政治改革本部長)は7日午後、衆院議長公邸で行われた「衆院選挙制度に関する調査会」に出席し、衆院選挙制度改革に関する公明党の見解を述べた。意見陳述は今年3月に続き2度目。

北側副代表は、最高裁が昨年の衆院選の「1票の格差」を「違憲状態」と判断したことについて、「重く受け止め早急に『1票の格差』が安定的に2倍未満に収まるよう見直しが必要だ。格差是正に最優先で取り組まねばならない」と指摘。

また、各都道府県に1議席をまず割り振る「1人別枠方式」を完全に排除し、各都道府県の人口に比例した形で議席数を再配分すべきだとした上で、「その際は今年の国勢調査の結果に基づいて、都道府県への配分を検討すべきだ」との認識を示した。

各都道府県への定数配分については、調査会で「アダムズ方式 ※」と呼ばれる新たな配分方法が検討されていることに言及。現行制度よりも都道府県の人口比率をより的確に反映でき、都道府県ごとの選挙区数の変動を抑えられることに加え、人口が少ない県でも2選挙区を確保できる可能性が高いとして、「検討に値する制度だ」と述べた。

一方、定数削減については、選挙制度の抜本改革の中で実現すべきだとの方針を重ねて表明。その上で、現行の小選挙区比例代表並立制を基本として検討する場合には、「単純に比例定数の削減を行うことは到底認められない」と主張した。

※アダムズ方式 選挙区定数を各都道府県に配分するための計算手法。各県の人口を一定の数値でそれぞれ割り、小数点以下を切り上げた値を各県の定数とし、その合計が総定数(現在の衆院では295)となるよう数値を調節する。現行の最大剰余法による配分よりも、人口の多い県は定数が多く、人口の少ない県は少なくなる効果がある。

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